四季のパレード

四季のパレード

くるくる巡るよ 季節は巡る

くりだせ ねりだせ 四季のパレード

どかどか がちゃがちゃ どんじゃら ほい

 

冬はいつでも不機嫌で

しかめっ面で 下見て歩く

重いコートで マフラー巻いて

憂鬱な顔して 猫背でぶつぶつ歩いてる

 

冬の肩をポンって叩き 

追い越してったのは春のやつ

帽子をとって 腰を折り

芝居がかったお辞儀する

春は陽気で 洒落者で

七色の花を身にまとい

ぴょんぴょん跳ねて走ってく

 

そんな愉快な春のやつも

うかうかしてはいられない

どんっとぶつかり ふりむけば

 

真っ黒に日焼けしたハンサムな夏が

白い歯見せて笑ってるのさ

夏はとっても人気者

若くて 無遠慮で 危なげで

サングラスをとって ウインクすれば

娘たちはキスを投げかえす

 

夏によりそう秋のやつは

いつもメソメソ 泣き虫で

秋の長雨 グズグズ メソメソ

あんまりメソメソしてるから

すぐに不機嫌な顔の冬に押し出される

 

くるくる巡るよ 季節は巡る

くりだせ ねりだせ 四季のパレード

どかどか がちゃがちゃ どんじゃら ほい

 

 

杏佳莉ちゃん 高校のときの詩でした

先生に 四季それぞれの顔が見るようね と褒められました

 

どかどか がちゃがちゃ は パレードの太鼓や楽器の音ね

でも どんじゃら ほい っていうのは何なのかな? と質問されて

 

うーん アタシにもよくわかりません と答えてしまいました

 

詩をつくるときに そんな難しいこと あんま考えてるわけないじゃん

(心の小さな声・・・)